INTERVIEW

初の産育休取得者として周囲への感謝と、後に続く方に向けて

妊娠が発覚してから上長に伝えたタイミングはいつですか?

私は妊娠が発覚した時点で、すぐに上長に連絡しました。私がアサインした当初から、業務で分からない点はいつも親身に相談にのっていただいていた事に加え、普段から何気ない雑談でも話しやすい方だったので、ためらわずに報告ができました。

周囲の反応は?

チームメンバーの皆さんは最初は驚いていましたが、温かく「おめでとう」と受け入れてくれました。同時にその日以降、体調面を気にしてくださるようになり、産育休についても「こちらは気にせず、しっかり休みなよ」と背中を押してくれました。良いメンバーに囲まれたなと、とても嬉しかったのをよく覚えています。

女性社員が話している様子

産休・育児休業の期間はどのくらいでしたか?

産前産後休暇、育休休業を合わせると、約8ヶ月のお休みをいただきました。産前は出産ギリギリまで働きたかったので、出産予定日の1ヶ月前から産休に入る予定でした。しかし定期検診で予定日が早まり、結局産前は2週間しか休まず出産となったので、他の方にはもっと余裕を持って休みに入るように助言したいですね(笑)

産休・育休中の会社とのコミュニケーション

主にバックオフィスの方と連絡を取り合っていました。産育休に関して必要な書類や届出は種々有りますが、役所への手続きは短納期で、遅延すると遅延書類が追加で必要になる事もあり、身重な体にとっては「いかに効率よくこなすか」が重要でした。

また今回の産育休制度の利用は、私自身だけでなく、会社としても初めての事なので、対応には少なからず不安はありました。
しかし、産休前に休業制度・給付金や税金などのお金周りの説明、必要書類に関しての丁寧な説明があったり、懸念していた手続き周りについても、レスポンスが早いだけでなく、足りない書類や分からない事へのフォローしていただけたりなど、安心してお休みを取る事ができていました。

女性社員が話している様子

復帰後の不安や対応

復帰直前は、仕事から離れた事で「復帰前と同じようにこなせるか」「自分の居場所があるのか…」などの不安は感じていました。

しかしいざ復職してみると、自分がいなかった期間の仕様書や新しいサーバー構築の内容についてチームメンバーから丁寧な説明をしてもらい、お休み前と変わらない距離感でフォローいただいたので、早々に感覚を取り戻すことができました。

新人の増員、新システム導入等、変化している面も多くありましたが、「居場所がない…」と思う事は無かったので、復帰後の心理的ストレスは一切感じませんでした。

仕事と子育ての両立について

現在アサイン中の案件は、週2日の出社を基本としつつ、週3日は在宅勤務となっています。子供の体調や、家庭の都合で急遽在宅勤務に切り替えることもありますが、ありがたいことに周囲のサポートもありながら、柔軟な対応ができています。

ただ、私の性格上、チーム員にばかり負担を強いるような状況は避けたいので、フォローいただいた分、別の作業でメンバーの負担を軽減できるよう、自分ができる業務は率先して手を上げることを心掛けています。

子育てに関しては、夜泣きや頻繁な授乳、保育園の送り迎えなど、正直言って大変で疲れが取れない日もあります。一人で仕事と子育てを両立することは不可能なことを実感しましたし、家族、友人、そして職場の皆さんを頼ることでどうにか乗り越え、両立が実現できているなと感じています。

産休・育休を振り返って~今後取得する社員へのアドバイス~

産休・育休中は、仕事のことは考えずに子育てに集中できたので、とにかく感謝の一言に尽きます。本当に多くの方に支えられていることを実感しました。休暇制度利用/給付金の受給に関する物理的なサポートだけでなく、「頼れば応えてくれる」ということが、大きな心理的な支えとなったなと振り返って思います。

休暇の取得・復帰にあたり、いくら従業者側の権利とはいえ、「周りに迷惑をかけるかも」と言いづらい事が多々あるのは理解しています。でも実際に取得してみて、自分が思った以上に周囲の支えを得られたのは、分からない事や不安な事に素直に「助けて」と声を上げられたからだとも思っています。

それができる環境であった事をとてもありがたく思う同時に、後に続く方には「きっと周りが支えてくれる。臆せず取得して、必要な時は頼ってほしい」。そう伝えたいです。